際限のない欲望が倫理的な一線を越えさせてしまう〜『ナイトクローラー』
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ジェイク・ギレンホールが新たな”狂気”の一面を見せてくれる!
人の目を引くような、過激な映像を求めて夜の街を走るパパラッチ。
パパラッチとは、、
有名人の私生活を撮影したり、記事にしたりするフリーランスのカメラマンの俗称です。
今回は、そんなパパラッチの狂気的な一面を炙り出した作品、『ナイトクローラー』を紹介します。

◉作品カテゴリー
Uncanny(不気味な/恐ろしい)作品
◉Uncanny(不気味な/恐ろしい)要素
◉U-NEXT評価
稼ぎが欲しくていろんな職を漁っていたルイス(ジェイク・ギレンホール)は、
たまたま交通事故現場に居合わせ、そこで目にした報道パパラッチの仕事に魅了され、
自らセンセーショナルな映像を求めて夜の街を徘徊します。
まさしく”Night Crawler(夜の徘徊者)”。
この役作りのために9kgも減量したという、ジェイク・ギレンホールの"狂気的な演技に注目です!
もともと、幅広い演技力でシリアスな役柄を演じ切るかと思えば、
今回は少し滑稽な、ゾッとするほどの笑みを浮かべる、
サイコパスもかくやと思わせるほどの不気味キャラを見事に演じています。
ちょっとでも金になれば、という思いで、
悲惨な事故や事件現場に駆けつけ、カメラを回すその貪欲さは凄まじいです。。
そして協業者の仕事ぶりを盗み見て、自らのビジネスの糧にしたり。。。
この予告編動画内でルイスが放つ言葉、『リスクをとれ!』
You have to make the money to buy a ticket.
意訳するならば、”欲しいものがあればどんなことをしてでも金を稼げ”。
つまり転じて、『リスクをとれ!』ということになるのでしょう。
その独特な価値観と言いますか、考え方によって彼は荒稼ぎをしていきます。

情熱が狂気となり、その狂気が人間として越えてはならない一線を。。
通常であれば、誰もが目を覆いたくなるような過激な映像に、
さすがにメディア側も躊躇するほどですが、、
ルイスはメディア側の"センセーショナルな映像を流したい"という潜在的欲望、
言い換えるならば視聴者の見てみたいという、その欲を巧みについていきます。
クライアント(メディア側)が求めているニーズ(ほしい映像)を巧みに聞き出し、
撮影する対象にフォーカスしていく。

その、ビジネスに対する探求心は見上げたものですが、
倫理的にはかなりグレー、というか、ヤバいですよね。。
強盗殺人現場にも躊躇なく足を踏み入れ、法的にマズい場面まで手を加える始末。。

そしてルイスの貪欲さは助手に雇った人間にまで及びます。。。
『非常に役にたつことが学べるぞ』と、安すぎる給料で働かせる始末。
ルイスの欲情はとどまることを知らず、、
さらに過激さを増していき、ついには人として越えてはならない”その一線”を超えてしまいます。
一見、無表情に見えるそのルイスの落ち着きぶりには、自身に対する絶対的な自信が満ち溢れています。
だからこそ、他人に対して冷静に理論詰めできるし、
逆に人を思いやることができないからこそ、徹底的に利を追求できる。
自身の利益を極限まで追い詰めることができる人というのは、最終的にはこうなってしまうのかもしれません。
それを体現して見せてくれているのが、このルイスという人物ではないでしょうか。
かなり自己中心的と言えるでしょうが、人に嫌われることはあっても、
同時に限られた業界では、こういった人間がテッペンに到達するのかもしれない、、、
そう思わされました。

背筋が凍るとか、身震いするような恐怖を味わうわけではありませんが、
目を背けたくなるようなシーンで冷静にカメラを回すその姿に、
あなたも言いようのない不気味さを覚えるかもしれません。
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