実話に基づいた米軍人の過酷なドラマ〜『ブラックホーク・ダウン』
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ソマリア内戦に介入した軍事作戦が悲劇に変わる。。
1993年、実際にアフリカ東部の国・ソマリアの首都モガデシュで行われた米軍の特殊作戦を映画化。
米軍のヘリコプター、”ブラックホーク”2機の墜落、
そして19名の戦死者を出したこの特殊作戦をリアルに描き出し、
米軍兵の奮闘、仲間を気遣うアツいドラマになっています。

◉作品カテゴリー
深く考えさせられる作品
◉”深く考えさせられる”ランク
◉U-NEXT評価
名監督、リドリー・スコット氏が手がけたこの作品は、
米兵一人一人の、戦場で揺れ動くさまざまな気持ちを鮮やかすぎるほどに描写し、
戦争の生々しさを端的に伝えています。
この米軍による特殊作戦が行われたソマリアのモガディシュがどこかと言いますと、
以下のGoogleマップをご覧ください。
インド洋に面したアフリカ東部の国であり、
映画作品中でも、ブラックホークがインド洋上を飛び交う場面が何度か出てきます。
1993年当時のソマリアは、軍事クーデターなどによる内戦が激化し、
しばしば国連軍が介入する始末でした。
そしてこの特殊作戦は米軍による単独のものでした。
まだ30歳前後の若き自衛官だった私は、今作品を何度も何度も見返してました。
英語を学び、在日米軍人たちとも交流する機会の多かった私は、
実際に米軍のヘリコプター、ブラックホークが駐留する基地で3ヶ月の研修を受けたこともありました。
それゆえに、今作品は私自身にとってすごく身近なドラマだったことを記憶しています。

出撃前に米軍駐屯の空港内でくつろぐ米兵たち。
陸上自衛隊の隊員などもそうですが、
演習や訓練の時などには、皆が一ヶ所に密集して寝食をともにし、
『第二の家族』とも言える状況になります。
私も自衛官だった当時は、長年にわたって一緒に訓練してきた部隊の仲間たちとの間には、
ある種、家族のような感覚が芽生えていました☺️
そして米軍による特殊作戦、その出撃の日がやってきます。
武器や装備品の準備に余念がない米兵たち。
装備し忘れがないか、入念にチェックします。
私は他の多くの自衛官同様、実際の戦闘に赴いた経験はありませんので、
100%彼ら米兵の気持ちに感情移入できるかと問われれば自信はありませんが、、
弾嚢(だんのう:小銃に装填する弾薬のカートリッジを格納する袋)や小銃の点検を行っている彼らの姿を見ると、自衛官として訓練に足を運んでいた当時の記憶が蘇ります。
住民を虐殺するアイディード将軍の顧問2人を捕えるだけが任務で、
彼らの作戦は撤収までで30分ほどの予定でしたが、、
ソマリアのビーチ沿いに飛行するヘリコプター🚁
休日であれば気持ちが高揚するような、申し分ない絶景ではありますが、、。
『誰1人として見捨てない。』仲間を思う気持ちに胸を打たれる。
ターゲットとなるビルを包囲し、捕虜を米軍の車両に収容し、
作戦はほぼ成功裡に終わるかと思われましたが、、
小銃や重機関銃、小型ミサイルともいうべきRPGなどを装備したソマリアの民兵が集団で米軍を襲ってきます。
激しく弾丸が飛び交う中、
早くも米軍の1名がヘリから落下し、負傷。
Leave no one behind.
誰一人として見捨てない。
目を覆いたくなるような、血みどろの凄惨な戦場のさなかにありながら、
彼らは仲間を互いに気遣い、遺体と化した仲間を1人として見捨てず、基地に連れ帰ります。

そして交戦がさらに激しさを増していくなか、
ブラックホークヘリコプターが民兵のロケットランチャーRPGを被弾し、墜落。
ここから、彼らにとっての長い脱出劇が始まります。
一人、また一人、民兵の餌食となり倒れていく米兵。
地獄絵図と化した戦場で、頼れるのは自分の腕と仲間のみ。
命の危険と向き合いながら、友のため、国のため、地獄と化した戦場へ。。
無惨な姿となって基地に戻ってきた仲間と入れ替わりで、悲惨な戦場に向かう米兵たち。
誰もが背を背けたくなる現場に、あるいは怖気づき、躊躇する米兵も。
でもそれは人間として当然持つべき恐れの感情であり、
だからこそ、その感情を捨て去り、ひたすら任務のため現地に向かうその姿には感動すら覚えます。
You are dependable.
”お前は頼りになる。”
互いに相手をかばい、安全を気遣う姿には心を動かされます。。
30分ほどで終わるはずだった特殊作戦も、気づけば戦闘が真夜中に及び、、。
米軍の要請により、途中から介入した国連軍の車両が戦場に到達し、
ようやく米兵たちは生気を取り戻します。
多くの仲間が見守る中、命を落としていく若き精鋭たち。
“俺たちは仲間のために戦う"
米軍の中でも”精鋭部隊”である”デルタフォース”の中心的人物、フート軍曹の言葉が胸に響きます。。
ふだんから規定に関しての考え方の違いなどで歪み合う、
陸軍レンジャー部隊と特殊部隊のデルタフォース。
戦場でも取るべき行動に対する考え方の違いで激論を交わしますが、
国連軍が戦場に到達してからは、一緒に基地を目指して逃げ走ります。
思わず顔をしかめてしまうほどの惨たらしい戦場シーンが続きますが、
それを上回るほどの、互いに相手を思いやる”仲間たちの友情劇”。
ぜひ一度、ご覧ください。
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